実績の一例:電子ドキュメント
 

株式会社 が扱っている仕事のひとつに電子ドキュメントの分野があります。

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株式会社 では、電子ドキュメント技術の将来性や可能性などを以下のように考えています。 電子ドキュメントの将来性や可能性について。第二次世界大戦直後の「米IBM」では、コンピューターが扱うローマ字は大文字対応だけで十分足りると考えていたようです。これには技術的な問題と共に、当時は、まだ、コンピューター=計算機という考え方が主流だったため、文字の扱いを重要視していませんでした。しかし、現代のコンピューターは人と人とのコミュニケーションをサポートする、いわば通信機的な役割を担いつつあります。しかし、その分野では未だに機能が進歩しておらず、今後、更に改革が行われていくことは間違いありません。そして、改革が進むにつれ思いもつかなかったようなすばらしい使用方法がたくさん出てくると考えられます。

コンピューターの歴史を振り返ると、1970年代にパソコン革命がはじまりました。主流企業はIBMやマッキントッシュで、特にマッキントッシュは、WYSIWYG=' What You See Is What You Get.'が注目されました。WYSIWYGのワープロ機能は、コンピューターの画面に表示されているものがそのまま紙印刷されるので、ドキュメントがとてもきれいに印刷できます。現代のコンピューターの使用方法も1970年代とあまり変らないのですが、当時と違う点は、印刷機が高性能になったということくらいでしょう。ですから、あくまでも今のコンピューターはドキュメントをきれいに印刷できるようにするということがメインの目的になっているようです。

しかし、せっかく文字のデータを入力するのであれば、ただ印刷に利用するのではなく、データ上で検索を行う、構図を付ける、入力・整理・管理するといった便利な機能を利用していけたら面白いと、株式会社 は考えています。

実は、1970年代にIBMでは前に述べたような研究が行われていました。1980年代に世界のコンピューターの標準言語を決める協会が、IBMの研究を基にSGMLという標準言語を作りました。SGMLで文字データを入力すると、その文字の持つ役割や意味をコンピューターに登録することが可能になるのです。

例えば、一般的な文字入力を行うと、「株式会社 」とは単なる5文字の羅列ですが、SGMLを利用すると「株式会社 」は「会社である」ということをコンピューターが認識します。ですからSGMLで入力したデータ上で「会社」と検索してみると、例え膨大な資料の中からでも全ての会社をピックアップすることができるのです。またその場合、「鴨」という言葉は「鴨=会社である」という以外の意味は持たないのです。   

そこで、技術者たちは、大規模な文章データを保有している軍隊、大手企業、宇宙航空関係などの業界で使えるシステムつくるためにSGMLを使いしはじめました。例えば、航空関係の整備マニュアルでは常に更新する膨大な情報の中から、各担当者に的確な情報を定期的に配布していかなければなりません。このシステムは大容量のデータを必要とするものをターゲットとしてデータ管理のために開発されたのです。

また、フランスにある研究所内ではSGMLを使って、学者の論文などをネットワークで配布できるシステムを考えはじめました。その結果生まれたのがHTML言語です。これは現在のインターネット、World Wide Webの基本技術になっていますが、SGMLのごく一部だけを用いて開発されたので、多くの問題が生じています。しかし、誰でも簡単に使える言語なので、数多くの欠点を持ちながらも全世界に広まりいたるところで使われるようになりました。

しかし、現在ではHTMLに変わり、よりSGMLに近いXMLという言語が出てきました。XMLは、HTMLの長所を生かしSGMLの有能な機能を登載させた言語です。また、XMLは、大衆に広がった不完全なHTMLの特徴や概念を、完全なSGMLに近づける働きをしています。XMLを用いた様々なデータの運用はすでに行われはじめています。  

今後、このようなコンピューター言語は、もっと効率の良い使用法が発達すると考えられます。例えば、文章のデータにリンクを貼り付けたり、構造を作成したり、保存するといったコンピューターならではの使用方法です。それが電子ドキュメントの良さと可能性なのです。

株式会社 の電子ドキュメント分野では、1990年代前半にアメリカの東海岸にあるエレクトロニック・ブック・テクノロジーズ(Electronic Book Technologies, Inc. 以下EBT社)という小さな会社の代表を務めさせていただきました。この会社は、株式会社 鴨の代表取締役クリストファー・R・キーナの出身校であるブラウン大学の研究から、スピンアウトし、ハイパーメディアにSGMLの技術を取り込む開発を手掛けてきました。   

株式会社 はこの技術を有効利用していただけそうな日本の大手企業を訪れ、製品を広めていこうと考えていました。しかし、日本では当時その技術もメリットも知られておらず、訪問先ではこの技術に関心を持つ企業はありませんでしたが、その後、3、4年経つと有名な大企業がこぞってこの技術に注目しはじめたのでした。

SGMLの技術が日本で認知されていないさなかに株式会社 ではEBT社の代理店設置、代理店契約の実行、マーケット計画を打ち立てるといった基盤作りから、EBT社が自力で日本支社を設立するまでの支援を行いました。契約終了も、EBT社との取引き、VAR契約(Value - Added Reseller)を希望する企業の契約手続きなども行ってまいりました。その後、EBT社は大成功を収め、大手企業がその技術と会社を日本円にして約50億円で買い取りました。現在、世界中でEBT社の技術が採用されています。

 
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